DIARY

旧岩科学校

こちら、旧 岩科(いわしな) 学校 は、私の祖母が通っていた学校です。

国の重要文化財に指定されています。

幼い頃に伊豆に度々遊びに来ていたものの、岩科学校をきちんと訪れるのは恥ずかしながら初めてでした。

想像以上に素晴らしく、芸術的な美しい建物!

大正7年生まれの、今は亡き祖母は、妹や弟をおんぶしてこちらの学校に通ったそうです。

そのように、生徒が子守をしながら勉強をする様子が 等身大のお人形で、時空を超えて再現されていました。

幼き頃の祖母に邂逅できたようで感無量です。

なまこ壁をあしらわれた 社寺風建築様式で、洋風のバルコニーなど取り入れられた

伊豆地区最古の小学校です。長野県松本市の旧開智学校(国宝)が姉妹館となっています。

なまこ壁とは、伊豆特有の建築様式で、火災などに強い建築です。

火災になった場合、冬に吹く強い西風による延焼を防いでくれるのです。

玄関ポーチの鏝絵(こてえ)、軒下の蛇腹漆喰仕上げ、七宝なまこ壁、すばらしいですね。

建築費用2,630円66銭、現在の貨幣価値としては約2億円強だそうです。

「岩科起て」は学校のモットー

校舎内には、松崎が生んだ左官の名工、入江長八による作品が施されています。

入江長八は、左官を芸術にまで引き上げた名工です。

昇る太陽を表現した床の間へ向かって、壁一面に千羽鶴が、漆喰で画かれているのは圧巻です。

漆喰で絵を画くなんて、稀中の稀ですね。

雨のため、雨戸が閉められていたので室内はいつもより少し暗くて…とスタッフの方が仰っていましたが、撮影できました。

こちらは客室の地袋の板戸に描かれている入江長八の作品である山水画と美人賞蓮。

二階の鏝絵は、入江長八の弟子、佐藤甚三による「鳳凰」と、牡丹のランプ掛け。当時、この時代に、すでにランプをしようしていた証。

向かい合わせの阿吽の鳳凰(ほうおう)は、教室の守護神だそうな!


伊豆、平野山遺跡で出土した土器や、
また、この地域で古くから行われていた養蚕の様子や歴史なども展示されていました。

先人たちが築いた歴史、脈々と引き継がれる開拓精神、
「中央の文化に遅れるな」という強い心意気で建てられた見事な学校に感動を覚えました。

拝観記念の御朱印をいただきました。

私のことを撮影してくれた母を、私が撮る、の巻 (笑)
遠くのピンクの傘は叔母の後ろ姿です。二人のピンク色の傘が愛らしくて撮りました。
雨の中、ありがとうございました。

 

つづく…
2022.11.16

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