Tiny Tiny Volkswagen

メキシコシティーのど真ん中で何やら細か〜い作業をしている男性。
彼のそばにはふしぎな小瓶がいっぱい。

何が入っているのだろう?
近づいて見てみるとどうやら色とりどりの粘土のようなもので作った小さな小さな作品を
これまた小さな瓶に納めている。

  

「15分あればできるよ。何がいい?何でも作るよ。」

「本当に何でも作れますか? えっと,,,じゃあ、緑色のワーゲンを作って下さい。」

「OK! どんなの?あ〜ちょうど通りかかった ああいうの?それともold one?」

「旧型。あ、今通りかかった、あれです、あれ。作れますか?本当に?」

「Sure. まかせて。」

と言い、迷うこと無くコネコネ練り始め「ところで、どうしてワーゲンなの?」とお兄さん。

「一昔前は、メキシコに来ると可愛らしい緑色のワーゲンのタクシーが沢山走っていたけれど、今はあまり見かけないですよね。」

「ふむふむ、あ〜、確かに以前はいっぱい走っとった。近頃じゃとんと見かけんな。」と、ずっと隣に腰掛けている地元のおじいさんが相づちを打つ。

「じゃあ、TAXIのロゴも必要だね」

「Sí. おねがいします。。。粘土作りは誰かに教わったんですか?」

「ぼくは小さい頃からこういう作業が好きだったんだ。学校の教室でもやっていた。誰からも教わっていないよ。ねぇ、ところでいつ日本に帰るの?」

「Tomorrow (明日)。」

「wow. じゃあ、あなたはラッキーだね。僕はいつもここに居るわけじゃないんだ。あちこち違う場所で作ってる。
もう一度会えますか?と尋ねられても大抵は会えないからね。」

と、お喋りをしているあいだに出来上がった、ちっちゃな ちっちゃなグリーンのVolkswagen!

わぁぁぁーーーーーーーー。

 

またまた増えた 世界に一つの 私の”お気に入り”。 Gracias!

Viva! Tacos!

お昼に立ち寄った屋台のタコスも絶品!
チョリソーや、アボカド、トマトやサボテンをトルティーヤに挟み 道端でガブリと立食するサラリーマンたち。
アメリカや日本で食べるタコスとは何かが違う。素朴さのなかにも素材の旨味がぎゅっと詰まっているような…

タコスの屋台、日本でやったらきっと流行るよね。でも煙がね…。なんて話しながら、
それでもやはり、その土地のものはその土地でいただくのが一番なのだと気づかされる。

 
 
屋台の周りに溢れていた活気と笑顔。
タコス屋のハンサムなおとうさん(兄弟)の 帽子とおひげも格好いい。

Breakfast at Mexico!

メキシコシティに滞在中ささやかな楽しみにしていた屋台の朝ごはん。
周辺のカフェやレストランがまだ開店していない早朝も、他店がお休みの日曜の朝も
母娘で営むその屋台はいつも地元の人でにぎわっていた。

ホットショコラ、珈琲、フルーツ、手作りヨーグルトに、種類豊富なパン。
あのドラム缶の中には何が入っているんだろう??ふしぎそうに見ていた私に
「うまいぞ!」と唇の前に指をあてがい(イタリア人がするようなあのジェスチャーで) 促す陽気なおじさん。

そのジェスチャーに誘われるまま注文をしてみると、トマトを煮込んだトルティーヤのよう。うん、確かに
アツアツで旨いのだけれど、後から後から辛さが全身に広がり、汗がにじみ出る。でも、旨い!

屋台の娘さんはあまり愛想がよくなくて、お勘定の時 ちょっとコワい。
そんな娘さんに対して「わからない日本人にも教えてあげなさい」(と言っていたかどうかは分からないけれど) 屋台のお母さんは優しかった。

ごめんなさいね、スペイン語 わからなくて。。

コーヒー10ペソ、50円くらい?トルティーヤ40ペソ、240円くらい? パンとコーヒーを買っても150円程。安い!

フルーツ盛りだくさんのフレッシュジュース。作りたてをその場で少し飲めばまた足してくれるのだけれど容器が巨大でジュースだけでもお腹がふくれる。

明日も来ますね。明日の明日も。そのまた明日も・・・ きっとね 。

  

メルヘン街道 番外編

見事な人形劇を披露して下さった ヘウフェさん。七人の小人それぞれの声色を七通りにも変え、人形に魂が込められていました。ずーっと見ていたくなる素晴らしい人形劇。ありがとうございました!

昔ながらの瓶がずらりと陳列された薬局もなんだかお洒落。薬剤師のハースさんも穏やかで素敵なドクターでした。

白雪姫が暮らしていたという場所へ案内して下さったヴァルテルスさん。
日々研究をされてる書斎もとても素敵で、、!
 

ローア アム マインという町で味わった白雪姫のケーキ。甘さ控えめだけれどボリュームのあるチーズケーキ。
 

このケーキを作って下さったパン屋の美人店主と童話の中のお姫様のようなアルバイトの美少女。

いばら姫の舞台になったザバブルグ城でいただいた薔薇ワインと薔薇パスタ。このお城は現在ホテルになっていて、
ロマンチックなお部屋もリポートしたのですが番組内では紹介しきれませんでしたね。
 

赤く塗った上にレースまでつけた赤ずきん(ヘルメット)は、私をさらった狼男のお手製!

ほうきの先には黒猫、バイクのところどころに小さな帚もついていて、うしろにはウィンナー焼き器までついているこのバイクも、狼男の細かいこだわりがちりばめられ、お見事でした。

パワー全開の魔女たちにあっというまに魔法をかけられ…. 楽しかった!

「世界ふしぎ発見!」ドイツ メルヘンミステリー篇 ご覧いただいた皆様ありがとうございました!

 

童話が生まれた故郷を愛し、童話を子々孫々に至るまで語り伝えようとする大人たち。童話の世界を紐解いていくとその国の歴史や気候、太陽活動までもが分かってしまうという奥深さ。メルヘン街道沿いで出逢った人々は皆な活き活きとし、何より各々の人生を誰よりも楽しんでいる!と感じた私は、メルヘンの世界へ瞬く間に引き込まれてしまったのでした。

番組を見て下さった皆様と、数々の童話をこの世に残してくれたグリム兄弟、そして、私をドイツへ連れて行ってくれたスタッフの皆様に感謝の気持ちを込めて
、、、Danke Schön!(ダンケシェン) ありがとうございました!

次回作(6/30放送予定)のメキシコ篇もどうぞお楽しみに。

PENフレンド写真展

山岸伸さんに出会ったのは私がまだ高校生だった頃。
海外に出かけることが多くなった私に「三佳ちゃん、写真いっぱい撮ったほうがいいよ」
と、一台のカメラと、なんと持ち運びが出来るサイズのパソコンまで下さったのです。
それをきっかけに写真を撮り始め、私が写真を好きになれたのも山岸さんのおかげだと思っております。
まだまだ、わたしのパソコンの中に膨大な写真が眠っておりますが、
その中から山岸さんに選んでいただいた写真を2枚程展示していただくことになりました。

PENフレンド写真展・山岸 伸プロデュース
・6月28日(木)〜7月4日(水)、オリンパスギャラリー東京
・7月19日(木)〜8月1日(水)、オリンパスギャラリー大阪

お時間が許されましたらぜひ、お立ち寄りください。

今回、28名のPENフレンドの中にお声掛けいただき大変嬉しく思っております。
これからも私はPENを持って旅に出ます。

 

ぬけがら

“STRAYDOG” 番外公演
ぬけがら」(岸田戯曲賞受賞作品)

2012年7月25日(水)〜29日(日)
THEATER:劇場MOMO(中野)
作:佃 典彦/演出:中西良太

STORY

主人公、鈴木卓也、元郵便局員。
学生時代の友人との浮気がばれ、人身事故を起こし、
職場はクビになりなんとなく毎日をやり過ごしていた。
そんな中、母親は度重なる心労で他界。
残されたのは認知症の父親との生活。人生最悪の状態……。

そんなある日、父親が脱皮する。
母親が死んでからの49日間、父は正気を取り戻し、
それどころか日に日に若返っていく。
ぬけがらの父も残したまま、まるで昆虫が脱皮するかのごとく……。

若返る父親の過去を前に、父親との絆を改めて感じ始める。

[出演者]

柴田明良 坂本三佳
中原和宏 重松隆志 佐藤 仁 NARU
増田桂次 堀之内良太 佐々木昌美 川村美喜 大村仁望

立山黒部 ゆるり旅

「大人の極上ゆるり旅」という番組で立山黒部を訪ねることができました。
立山の大自然と温泉とトロッコ電車に黒部ダム、
味はもちろん見目麗しいお食事に、美味しいお水に、宿の繊細なおもてなし。
出会う人々のあたたかさに触れ、ほっこりと癒されました。日本は素敵ですね。

2012年5月18日(金)、23日(水) 11:35〜12:30
テレビ東京「大人の極上ゆるり旅」放送予定です。ぜひ ご覧になってみてください。