Ethiopia⑤

投稿日: 3件のコメントカテゴリー: '10 Ethiopia

カラカラに干乾びた大地。

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四駆でこの大地を駆け抜けるときに響くのは、まるで瓦の上を走っているような・・・ガチャガチャしたものすごい音。

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こんなカラカラの場所でも
時おり、ヤギやヒツジを遊牧しながら移動生活をするアファル人を見かけます。
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「ここに生まれてたら、どうする?」
「僕は生きていけないな。」
「彼ら、幸せかな?」
「わからないですよ。もしかしたら、これ以上のものを、
都会の楽ちんな生活を知らなければ、
果てない欲望に悩まされることなく、幸せかもしれない。」

それにしても、水の確保は一体どうしているのだろう??

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道なき道を進み、砂漠のど真ん中で車がパンクしても手際よく修理してしまう現地スタッフ。

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そして、隙あらば入る日陰ポイント↓

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車の窓ガラスはもはや透明度を失い、砂埃で真っ黒!これでは何も見えない・・・。

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そんな汚れた窓ガラスに誰かさんが描いたこの美しき いたずら描き ‘eltale volcano’!

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そう、目的地はまだまだ先よ。目指せ!ヴォルケーノ!!

私たちみんなまだまだ陽気です。

Ethiopia④

投稿日: 3件のコメントカテゴリー: '10 Ethiopia

「コケコッコ―!」のニワトリではなく、

「ゴヒ―ゴヒ―ッ!!」と大音量で鳴くのロバの声が目覚まし代わり。

5:00am まだ辺りは薄暗い。よし、いまのうちだ!
地べたで毛布に包(くる)まって寝ている現地スタッフを踏まないよう
トイレットペーパーを片手に、ヘッドライトを頭に装着して砂利道をてくてく歩きトイレの場所を探す旅に出る。

「ところどころに地雷(糞)があるので気を付けて下さい(笑)」

と、昨夜言われた通り、ロバや、ラクダや、村人や、我々(?) の糞(地雷)がアートのように間隔をおいて並んでいる。

現場に辿り着いたらヘッドライトを消し、まわりをぐるりと見回し良き場所を確保。

村の子供たちが通り過ぎる気配や笑い声に敏感に反応してしまう。

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ある日、明るいお日様の下で
私が用を足す一部始終を村の男性に見られていたこともあった。
振り返ったらその人は笑っていた。

「なに、見てんのよ・・・」

信じられない。まったく!!

言葉は通じないし・・。私は堂々とズボンを履き、振りかえらずに砂利を踏みしめて歩き去った。
振り向きたくなかった。

こんなとき、ジョークにして笑い飛ばすべき??
旅の恥はかきすて・・・って言いますものね。これも一期一会ですって?
もう、ここまできたら何を踏んでしまってもかまわない。

あぁ、もうお嫁にいけない・・・。

7:00am 朝食
オートミール、卵焼き、パン、インスタントのシジミのお味噌汁、、
コックのイエティムさんが用意してくれる食事は上出来だった。
夜が明ける前、まだみんなが寝静まっているあいだに
カタコトカタコト卵をかき混ぜる音が響き、夜が明けてみんなが起き出すときには
しっかりと、ごはんの準備が整っていて、、、

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私たちが「ありがとー!」というと、けらけら笑いながら「マキアート!」と返ってくる。

どうやら‘ありがとう’が‘マキアート’に聞こえるらしいの。「マキアート!」「アリガト―!」「マキアート(笑)」って、(まるでスタバのやりとりみたい。)

現地スタッフはみんな働き者でとても陽気。
自分たちの食事は後回しにし、私たちに椅子を譲り、嫌な顔一つせず歌を口ずさみながらニコニコお皿を洗ってくれる。
ペットボトルの水がヒートアップしない方法も知り尽くしている。
この熱風の中でペットボトルの水をこれ以上温めてしまわない方法は、ペットボトルを湿らせた靴下でくるむこと。
気化熱だ。
すばらしい土着民の知恵!
靴下を濡らすのと濡らさないのとでは水の温度が大きく変わることに驚いた。
で、その靴下を水浸しにする作業さえ私たちを優先し、手伝ってくれる毎日。一日に1.5リットルのペットボトルが一人4本は軽く飲み干してしまう勢いで、このままで水は足りるのか!?と心配になる。

さて、私が海と見間違えた、海のような雪原のような白い大地の正体は

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広大な塩湖。
塩の採掘をするキャラバン隊商は、このアサ―レ湖から私たちが出発した標高2000以上のメケレまで約一週間かけて延々と歩いて塩を運ぶのだという。

塩湖でキャラバン隊が荷物を積み終わり出発するまで、撮影をさせてもらったけれど

にしても、、暑い!!とにかく暑い!! 日陰もないこの炎天下で
塩を掘り、切り、ラクダに積むまで丸一日この炎天下で働く彼ら、、人間業とは思えない。
唯一の日陰は車の中。しかし、ここも暑い・・・。熱中症になりそうだった。
それでもじーっと出発を待つラクダたち。いざ背中に塩を積まれると、出発を拒むラクダもいたり。

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伸びてしまっているラクダもいたり・・・。

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そして、誰かがぼそっと呟いた。

「ラクダの幸せってなんだろう・・・」

「そうね。ラクダの幸せね・・・」

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「ラクダって、えらいなぁ」

「ロバは、もっとかわいそうだよ。働くだけ働かされて、食べられさえしない。」

「でも、ラクダたちをまとめている隊長の足だって、靴ずれして血が出てる・・・。」

何度も塩を積み直し立ったり座ったり立ったり座ったりを繰り返し、日はすっかり暮れ始め空にぽっかりお月様が現れたころ、ようやく動き始めた。

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いよいよ出動。

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山の稜線に沈んでいく太陽。

夕焼けに照らされて進んでいく長い長いラクダの行列は、

あまりにも儚く、美しすぎて・・・すべてを許せてしまえると思った。

聞こえるのは、ゆっくりゆっくり大地を踏みしめる彼らの足音だけ。ここからまた一週間歩き続けるなんて。。。

とても穏やかに時が流れる中、おもわず拝みたい気持ちになった。

このまま、いつまでもラクダを見送っていたかった。

いつまでも、いつまでも。どこまでも、どこまでも。

ありがたい気持ちで心が満杯になった。なにもかも許してしまおう・・・

Ethiopia③

投稿日: 6件のコメントカテゴリー: '10 Ethiopia

シャンプーや、リンス…これは必要ないだろうけど一応小さな旅行用サイズのものを持って、それから帽子、
一週間分の食糧、水、寝袋、椅子、、温度計、高度計、ガス探知機に、念のため ガスマスク、、そしてタオル。
あと、水を冷やすための靴下。

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標高2000mを超えるメケレを出発。この道はまだ良いほうだった。大地溝帯ならではの断崖を走り、
進むにつれ緑も徐々に減っていく。エアコンの無い車内に舞い込む風は熱風に変わっていく。
窓を開けなければ熱気で息がつまりそうになるけど、窓を開けても熱気が吹き込むのはどうしたものか。
室外機のそばにずっといるような。。。ドライヤーをあてられているような。。。そんな例えで伝わるかなぁ??

4時間ほど走ってバレ・アレ村に到着。ここでダナキル砂漠に入るための許可証をもらわなければ先に進めない。
‘死の砂漠’と呼ばれるダナキル砂漠で行方不明になった人も過去にいるらしい・・・。ジブチ、エリトリアとの国境付近になるここからは銃を装備したポリスも何名か同行する。

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お昼ごはんは巨大なクレープのような「インジャラ」。これがとても酸っぱくて、私は慣れるのに時間がかかった。このインジャラにヤギのお肉を煮込んだピリ辛のおかずと一緒に手づかみでいただく。テーブルを這っているアリたち、ハエたち、足元にごろごろ落ちたおかずたちを横目に、日本にいる私は、あまりにも潔癖すぎるのでは?と疑問をいだいてしまう。

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さて、お昼休憩をした後、ダナキル砂漠の入り口 ブラ・ハレ村に到着するまでさらに5~6時間走ったかな?
日は傾きあたりは次第に茜色に変わり始めた大地を、ゆっくりゆっくり進んでいく美しいラクダの行列に遭遇。
メケレから歩いてきたのかな。ねぇ、いったい何日かけて!?

さらにラクダの進む先に広がる「海!?」のような光景に、目を奪われた。
真っ白な大地。
あの白い大地のそばに私たちがベースキャンプするブラ・ハレ村があるらしい。
そこに5つ星のホテルがあるらしい?
さて、村に辿り着いて案内された宿は・・・?

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小屋の中はあまりにも暑いので満点の星と月明かりの下で野宿。

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お手洗いは各自いい場所を見つけて適当に。
皆、方々に散らばり、場所を探す。身を隠してくれる場所がどこにも無い。どうしても村人に遭遇してしまう。
だからなるべく、日が完全に沈んでから、そしてまた日が昇らないうちに、用を足すことにした。

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この暑さでは寝袋も必要なさそうだ。
すでに衣服は汗をたっぷり吸いこみ、頭の痒さがうずきだしていた。
村の人々が、籐で編んだ手作りのベッドの上で体を拭き、顔を拭き、

バックパックに足をのせてそっと横たわる。

月明かりと、風の音、移動する星たち。

夜空を眺めていたら、遠い遠い東京の空を想った。家族や、友達をなぜかとても懐かしく想った。

ここは別世界だ。うまく言えないけれど、私はまったく別の世の中にいる。そんな風に思って

いつのまにか眠りにおちた。とても気持ち良く眠りにおちた。メールも電話もネットも繋がらないこの場所ではそういう気持ちを祈りに変える。

明日の朝、日が昇らないうちに、トイレにいこう。

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Ethiopia②

投稿日: 6件のコメントカテゴリー: '10 Ethiopia

首都アディス・アベバから北へ約800km。大地溝帯の地底へ向かう旅の出発点Makale(メケレ)へ移動。19世紀に王国の首都として栄えたティグレイ州の州都メケレは標高2000mに位置する平原に囲まれた都市。

私たちがこれから向かう場所は、とにかくものすごく暑いらしい。地元での暑さ対策はなにがいいのか??キャラバンに必要なものを買い出しするため、メケレの月曜市へ。カラフルなスカーフも沢山見かけるが、壺に入ったバターに女性たちが群がっているのも気になる。私はその壺の中のバターを一口舐めてみた。すると、その場に居合わせたおかあさんたちが、苦虫をつぶしたような顔でわたしを見て、アマハラ語で何か注意している。「それは、食べるもんじゃないんだよ。あーーーぁ、口に入れてしまった。。まったくこの娘ったら・・・。」どうやら、乾燥を防ぐため女性たちが髪に塗るためのバターだったようだ。普通のバターと変わらない気もしたが、言われてみれば、あまり美味しくないバターだったかも?

途中、動物市場に立ち寄った。乾燥した空気に乗って飛んでくる動物の毛、糞、排気ガス・・・。マスクか、ハンカチで顔を覆っていないと喉を傷めてしまう。何百頭と集まっていたのは牛、ヤギ、そしてオスのラクダたち。ここでキャラバン隊に必要なラクダを売買しているのだそうだ。
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動物市場から少し離れた場所で昼食。

フールという豆料理。‘スペシャルフール’にすると、卵やヨーグルトのようなものも付いてくるとのことで、スペシャルを注文し、パンと一緒にいただく。

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食後にはチャイブンナスプリスを注文。チャイ=紅茶、ブンナ=珈琲、スプリス=MIX

つまり、紅茶と珈琲のミックス。これがとても美味しい!日本で作るのは無理だと言われ、すこしがっかり。でも、だからこそこの土地でしか味わえないこの味を大切にしようと、大事に味わうことができるのかも。

まず、紅茶のスパイスが違うとのこと。うまく分離せず、すぐ混ざってしまうのだそうです。たしかに、お店によって味も千差万別。これほどきちんと分離したチャイブンナに出会えたのはラッキーだったのかも。

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食事中、隣のテーブルで食事をしている男性にしきりに話しかけられ、話を聞こうとすると、そばにいたコーディネーターさんに「だめです。相手にしないでください。」と言われた。そして、しばらく食事に集中ことに。すると今度は違う人に声をかけている。どうやら彼はこう言っているらしい。「僕はね、精神を病んでて、それで、病院にいくことも薬を買うお金も無くて・・・」云々。。。

それを聞いている地元のお客は「うんうん、わかるよ。君が精神を病んでいるのは分かるよ。」なんて答えたりしている。

私たちが食事を終え、お会計をしているあいだに、男性はいつの間にか姿を消していた。

無銭飲食!??。

しきりに私たちのそばでおしゃべりをして、さりげなく一緒に店から出て行く。よくあることらしい。だから、相手にしないで。

ということなのか。。

店員さんは気づいていたのかなぁ? だれも何も言わずに店をあとにした。

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さて、キャラバンの支度にとりかかろう。

Ethiopia①

投稿日: 5件のコメントカテゴリー: '10 Ethiopia

私たちが向かおうとしている場所だけど今回は資料があまり無くて、、、、旅行パンフレットには当然のっていない場所だし

ネットでも調べようがない。なんてったって、地図上にもない場所を進んで行くから。

と、向かった先はエチオピア、ダナキル砂漠。

さっそく首都のAddisAbaba(アディス・アベバ)で子供たちにお金をねだられた。

サングラスが落ちていた、拾ってあげた、だから、マニー。

マニーマニーと執拗に私の服の袖を離さない。なんて逞しい・・・。

もしかしたら、サングラスは落ちていたのではなく、わたしのリュックからヒョイととりだしたのかも

と、勘ぐってしまう。さっそく、日除けに用意していた折りたたみ傘は私のリュックから消えていたし。

これから何度子供たちに「ノー」と言い続けるのか。明日にはここを離れるけれど。

地図にないその場所を目指して。

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ごぶさたしております

投稿日: 9件のコメントカテゴリー: '10 Ethiopia

コーヒーの美味しい国から、こんにちは。

お元気ですか?私は元気です。

日本は寒いですか?

こちらはとても暑く、アセモと葛藤中。

首都に来てやっとインターネット接続中。

コーヒーに、バターやお塩や香草を入れて嗜んでいます。

写真や詳しいストーリーはまた後日。

壮大な地球に出会っています。

どうぞお楽しみに。

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-TOMOCA Coffee at Addis Ababa in Ethiopia-