野町和嘉 − 人間の大地

7/5〜開催
野町和嘉「人間の大地」 内覧会

壮大なスケールの展示会場をめぐりながら、圧倒されっぱなしでした。

野町さんが半世紀に及び 旅を続け ファインダーの中に捉えた

サハラ、ナイル、エチオピア旧約聖書の世界、ダナキル、チベット、ラダック、メッカとメディナ、グレート リフト バレー、アンデス、イスラーム大巡礼・・・

私も訪れたことのある場所…メキシコのプエブラ、エチオピアのダナキル砂漠、アフリカ大地溝帯、アンデス、インド ケララからの巡礼者のお写真もあり、1970年代〜80年代の野町さんの展示写真を拝見し、どうしたらこの場所へ入ることができ、どうしたらこんな瞬間を捉えることができるのかと、、、打ちのめされ、 何というか 本当におこがましいのですが、まるでミステリーハンターの大先輩のような… とにかく野町さんの圧倒的な写真の力に 大きな会場を何周もしながら魅入ってしまう。タッシリ・ナジェール先史壁画の展示写真の大きさ!まるでその場にいるかのような臨場感。

いま、皆んながスマホやデジカメで簡単に写真を撮ることができる時代だけれども、現代のどの旅写真とも野町さんのお写真は圧倒的に何かが違う。この違いは何なのだろう、何だろう、と考えながら、私の心が震え感動したのです。

あの大地での この光景が
今 どれほど ここに残っているのだろう… と、想いを巡らせる場所もあり
(例えば 私が訪問を断念せざるを得なかったラダックや、ダナキル砂漠のラクダのキャラバンたちも含め)
なんて尊い貴重なドキュメントかと… 素晴らしい写真に残してくださり ありがたい気持ちにもなりました。

そして人間の祈りとは何なのか
日本にいる私たちにとっての祈りとは…

私の拙い言葉では伝えきれない…
皆様ぜひ会場へお出かけください。

奥深く壮大な 人間の大地を 多くの方に会場で体感してほしいと願います。

野町和嘉 ― 人間の大地
世田谷美術館にて
2025.07.05 – 08.31

 

奥の部屋のガラスケースの中には
野町さんが昔、ご自分で手作りされた写真集も展示されています。そのダミー本を見たイタリアの国際出版社が出版を即決し、1977年、野町さんの SAHARA が世界的に知られるように…。

感動の余韻に浸り
写真集 -人間の大地- のページをめくっています。素晴らしい内容です。

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