DIARY

渡哲也さん

渡哲也さん・・・
緊張でいっぱいだったデビューまもない私に、慈愛に満ちたお心で接してくださった、
それはそれは、素敵な渡さんのお姿が蘇る・・・

「愛子、若いんだから、たくさん食べなさい」と、差し入れのご飯をいつも二人前くださり、
優しい眼差しで、いつも穏やかに微笑んで話を聞いてくださり、
私の19歳の誕生日までもお心にかけていただき、
まだ楽屋のない駆け出しの私に、ご自分の楽屋を提供して下さった渡さんのその度量の深さ、
優しさが私の心の奥深くに刻まれています。

優しく、かっこよく、ご自分に厳しく、素敵な素敵なわたしのお父さん・・・
本当にありがとうございました。

渡さんの娘役で本格的なドラマデビューをさせていただきましたこと、
ご一緒させていただいた時間は、かけがえのない宝です。

渡哲也さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

NHK水曜ドラマ「怒る男・わらう女」(1999年) お父さん役の渡哲也さんと。私は三女役、愛子。

渡哲也さん” への2件のフィードバック

  1. 西部警察署(旧東洋現像所ビデオ編集センター)

    私は、ここでのアルバイトがマスコミに入った原点でした。
    徹夜の朝、帰ろうとしたら、玄関に警察の方が緊張した面持ちで立っていました。
    3階に戻り、周り階段(正面の円筒形の部分)から正面玄関を覗きました。
    赤色灯がパラパラとしたパトカーや覆面車が整然と並んでいました。

    「森 ~!撮影があるから奥に引っ込んでろ!」

    事務所部長が叫んでいました。
    眠いけど仕方がない。
    待機所で昨晩の焼きそば残りを食べるか~と思い、そこへ向かいました。
    そこの入り口には暖簾がかかっていたので、ヒョいっとかき分けて顔を上げたら
    ビクッ! 体が凍り付きました。
    サングラスを着けの凄みのあるダークスーツに身にまとった人がこちらを向いたのでした。
    おぉ! 尻込みしたら、その凄みのある男がサングラスを取って、
    「あ! ごめんなさい。 そこにあった焼きそばいただきました。 ごめんなさい!」
    と立ち上がって頭下げたのです。
    渡 哲也さんでした。

    改めてその人を見てそのすごいオーラで吹き飛ばれそうになりながら、
    「あ!いえ、私は食べましたから大丈夫です。」
    21歳の夏でした。

    圧倒的な男という形容詞がピッタリはまる男性でした。
    そんな人がその方を中心に5、6人いました。
    皆ゴツイ笑顔でした。
    渡 哲也さんとの出会いはその時が初めてで、圧倒的な男というものを見せてくださいました。

    巨星堕つの知らせを聞いた時、この時の光景が目の前を通り過ぎました。

    私は、渡さんの男の笑顔に、いまだになっていません。

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