DIARY

コレジャイカントナ

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トットちゃんの総合司会は溌剌と煌めくオーラに改めて尊敬の気持ちで一杯になった。
2015→2016年のカウントダウンは、シルヴィ・ギエムのラストダンス「ボレロ」が素晴らしかった。
映画館から出ると自分も主人公になりきって劇場から退出することはよくあることだが、
観ただけであの人間離れしたギエムの肉体にはなれるわけもなく・・・なれたとしても簡単に得られるものにやりがいはあるだろうか。
ずぼらなわたしはついつい棚ぼたを望んでしまうけれど・・・。

バレエを基礎から教えていただこうと思ったのは、コマーシャル撮影が切っ掛けだった。
「これじゃいかん」と一念発起、踊りの振り付けをしてくださった先生に教えを請うた。
「でもね、習いに行きます!と言ったって、たいていの人は稽古に来ないのが現実だよ。」とメイクさん。
そうかもしれない。わたしもその一人だったかもしれない。
けれど、「これじゃいかん」と思ったのだ。
こう見えても日本舞踊は習っていたので、コマーシャルの踊りも「日舞っぽい」とは言われた。要するに手の動きが盆踊りのようになってしまっていたのか。フラダンスを習う日舞の名取の先輩も「盆踊りみたい」になっちゃうのよね、と仰っていた。海外ロケの間はレッスンも休みがちになり、間隔があいてしまい、申し訳なさそうにクラスに参加するわたし。

と、ある日、わたしよりもずっとずっと間隔が空いている人が現れた。
「たるんだ体を見せにきました~!えへへ」と、明るく元気よくその人は現れた。
「わたし、もう2年以上来てなかったんですよ、先生。びっくりでしょう?じぶんでも吃驚なんです。」
でも、ちっともたるんでなんかいないし、とても可愛いし、なんたってそのあっけらかんとした彼女の明るさに私は救われた。

「これじゃいかんと思うか、もう二度とやりたくないと放棄するか、どちらかなんですよね」と先生。

今日も一日ありがとう。