溶岩の上で就寝。
仰向けになりながら夜空を見上げていると
満月が真上に来るころは0時、オリオン座が真上に来るころは3時くらいかな
と、時間が読めるようになってきた。
強風で舞いあがる砂埃を防ぐため、マスクをし、タオルを頭からひっかけて眠る日々。
4日目にしてようやく洗髪させてもらえることに !
井戸から汲んだ水をタライに注ぎ、
ペットボトルを真っ二つにカットした(洗面器の代用)で水を汲み髪にひたひたとかける。
洗っているうちに、体も洗い流してしまいたい欲求にかられ、
服を脱ぎ捨て、体中に水を浴びせた。
アセモだらけの体、からまる髪の毛、不ぞろいに伸びた爪、伸び出す眉毛。
髪を短くしてよかった。
洗い終えた後、ここに来て初めて味わった清涼感。
素っぱだかで見上げた丸い月がとても心地よかった(笑)
体の中から出た塩がこびり付いて白くなった衣服は、、、
さすがにお水がもったいなくて洗うことをやめ、再び虫干しに。
小屋の中で着替えている私を村の子供たちが隙間から覗いている。
少女たちは時々クスクスと笑い
手鏡を持ってリップクリームや日焼け止めを塗っている私を
じっと観察している。
汗だくの服を干した洗濯バサミをじっと見ている。
自分たちの服をギュッとつかんでひっぱって私に差し出し、私の目を見つめてる。
「服が欲しいの?」
東京で買った、真新しい鏡。
用意してきたTシャツ。
靴もなにもかも、全部あげてしまいたいと思った。
日本に帰れば、なにもかもあるのだから。
なにもかも手に入るのだから。
「なにが欲しいの?」と尋ねれば
きっと、「なんでも。」と返ってくるだろう。
いずれにしても、
貧しくとも、富んでいても、
そこでできる精一杯の努力をし、楽しみ、工夫をし、勉強をすること。
私たちが「Thank you for your hard work!」と言う度に、「My pleasure. This is my job!」と笑顔で返してくれる。
彼らは アフリカの大地で きっと今日も笑顔で過ごすだろう。
P.S. さすが、ここはエチオピア。お砂糖なんて入れなくても、コーヒーがとても美味しい。
“Ethiopia⑥” への3件のフィードバック
私などがコメントをするのも気が引けるほどの素晴らしさ・・・。
もう、来月のふしぎ発見の放送を見なくてもいいくらい(笑)。拝読しただけでダナキル砂漠にいるような気持ちになれます。
前にもコメントしましたが、放送では決して分からない、放送されない事柄がいっぱいで感動!
厳しく、貧しい環境のなかでも、逞しく生き陽気で親切な現地の人々との出会いがあったり、夜空を眺めながら眠る・・・なんて素敵なんだろう。もちろん、「素っ裸で見上げた丸い月がとても心地よかった」にも強く惹かれます(ちょっぴり場面を想像)(笑)。
そして、三佳さんがエチオピアで感じられた心の中を少しでも、知ることができとても嬉しく思います。
いやぁ、エチオピアの自然の中で飲む、本場エチオピアのコーヒーはたまらなく美味しいでしょうね!羨ましい☆
今、自分が置かれている環境がどんな状態であろうと希望と笑顔を持って前向きに生きたいです。僕はそう思います。上下を見たり比べたりしたらきりないし。愚痴や不満も言い出したらきりがないし。全部含めて人の一生なのかもしれませんね。そのおいしいコーヒーを僕も飲みたい。更新ありがとう!!
すごい環境ですね
昨日の「ふしぎ発見」で三佳ちゃんのエチオピアの予告があっていました
このブログを読んでいる人はきっと感動しながら、そして違う角度で放送を観るのではないでしょうか?
最近はただ、「三佳ちゃんがんばってるなぁ~」だけの軽い気持ちでブログを読ませていただいていない自分がいる
ただ「がんばってね~」としか応援できないことがもどかしいですね~!
予告では放送は来年とか・・・?
すご~くたのしみにしています!