春のしらせ
南の島では一足先に桜が咲いていました。
寒緋桜というさくらです。
東京で見る桜よりちょっぴり濃いピンク色。
緋は赤色の意味だそうです。
もともとは緋寒(ひかん)という名前だったようですが、彼岸桜(ひがんざくら)と間違えやすいとのことで、寒緋(かんひ)としたようです。
南国の木に囲まれた陰の中で、人に教えてもらわなければわからないくらいひっそりと咲いていて「なんて引っ込み思案な桜だろう」と愛らしくさえ思えましたが、でも近づいてみると暗闇の中でもとても鮮やかに明るく咲いていて、凛とした品格さえ感じられ、この木の下でお酒など飲みながら桜を愛でたいなぁなんて思いました。
地味な場所でもぱっと明るく私の心にあかりをともしてくれた桜。そんな花に私はとても魅かれます。