しまじかん
てきぱき動き早く歩く⇔ のんびり歩きゆっくりする
のんびりと時間を過ごすことに罪悪感みたいなものを抱きがちだったけれど、ここにいるとそうすることも大事なのかなと気づかされる。
自然に囲まれて感性が研ぎ澄まされていく中で
ふと肩に背負っていた重たいものが少しずつ少しずつおりていく。
夕食後、魚釣りに出かけてみた。
じっとお魚を待っていると通行人のご夫婦が「釣れますかぁ?」と話しかけてきた。
魚がかかる気配はまったくなかったけれど、通りすがりのご夫婦との何気無い会話がちょっぴりうれしかった。
釣りも意外とやってみたら楽しいじゃん。
向かいの宿のおばあさんは、ときどきこちらの宿のお花に水遣りをしている。
「お花きれいですね」と私。
「ねぇ。このお花はしおれてしまったけどねぇ、このこはまた元気でるように…。ねぇ。」
そんな会話もなんだか嬉しかったりする。
見ず知らずの通行人に頭を下げてぺこりと笑顔で挨拶する。そんなことも嬉しかったり・・・
この島でのひとつひとつが、なんでもないことなのに
なんだかとても幸せだ。
南の島といえども夜気はまだ冷たくて…お魚を待ってる間に体が冷えきってしまったので、そろそろ宿に帰ります。