リエさんのボトル

bottle

オーストラリアから日本に帰国する飛行機のなかで
こんなサインつきのペットボトルをみつけました。
キャビンアテンダントさんのお水です。
他の人のと間違えないように書いたんだね、きっと。
それにしても可愛いおサル☆

シルクロードの砂

私の部屋で閉じ込められてしまった砂漠の欠片。
広大なタクラマカン砂漠のひとかけら。

「一度入ったら出られない」という意味を持つタクラマカン砂漠。
タクラマカン砂漠は死の砂漠だともいう。
小瓶の中の砂はその道中で拾った砂漠の一部。

約4年前、私はタクラマカン砂漠の北に位置するトルファンから、南のミーラン遺跡を目指して、砂漠を車で1000km縦断した。シルクロードが栄えた時代に広い地域を支配し、後にそのほとんどが砂に消えた楼蘭王国の謎を追う大冒険だった。

新疆ウイグル自治区の面積は日本の約5倍、
タクラマカン砂漠だけでも日本とほぼ同じ面積。

太陽に燦々と照らされた砂漠は黄金に輝き、
日が沈む頃の砂漠は一面がまるで血潮のように真っ赤に染まる。
そして雲上を歩いているような感覚にもなる。
歩いてきた後に足跡は残らず、この広すぎる砂漠の中では、たった一メートル迷っただけで
自分の今いる位置がまったくわからなくなってしまい、もう二度と帰ることはできない。

私たちの冒険の途中でも、立ち寄る予定だった村が、到着するとすでに砂に埋もれ
廃墟と化していたこともあった。ろくに昼食もとれぬまま延々と車を走らせた。
窓をしめきっていても車内には何故か砂埃が充満し布を顔に巻き付けていなければ存吸困難になりそうだった。

私たちがミーラン遺跡に着いた日に、別の遺跡へ行っていた人が、車の故障で助けを求めるために1人で砂漠を約70キロも歩いたと、ある旅人から話を聞いた。
その人は助かったそうだけど、昔は旅の途中で亡くなる方もたくさんいたという。
強い日差しに照りつけられた体から水分は蒸発し、食料が底をついたら
どこかに水が湧き出してはいないかと必死で砂を掘り返す。
しかし旅人は手で砂を掻き分け、砂に顔を埋もらせたままミイラとなって見つかったという。
そんな風に道中で命を落としてしまう「死の砂漠」。

しかし、ある旅人は板チョコ一枚で一週間生き延びたそうだ。

私はその話を聞いてから、なんとなくチョコを持参して旅に出ている。
そんな究極の事態に陥ったら
砂漠の砂のように流れに身を任せるだろうか、
それとも生きようと必死で食いつくだろうか。

私の部屋へ運ばれてきてしまったこの小瓶の砂を見ると
そんな途方もない砂漠のお話を思い出してしまう。

すべてのすばらしいもの(見たもの、聞いた言葉、感じた味、香り…)は
誰かと共有してこそ素晴らしく、それが旅の醍醐味なのかもしれない。

二度と戻らない その瞬間を
一瞬一瞬心にやきつけること。

どんな形であれ今この瞬間が幸福だと感じる心を
一回でも多く持てれば尚幸せだと思う。

desert

シルクロード、タクラマカン砂漠
旅の道中

世界遺産「ベルニナ鉄道」!

bernina express

今年7月に世界遺産に登録されたばかりの
スイス、ベルニナ鉄道!
スイスとの国境に近いイタリアのティラーノを出発し、ゆっくりとアルプスを登っていく列車。
標高差約1800mを一時間半で登りきるので
高度を稼ぐために作られた「オープンルーフ」と呼ばれる らせん状の線路も見事です!
深い谷間に架けられたいくつもの陸橋は100年以上も前につくられたとは思えないほどすばらしく、そして、車内から見える大自然がなんてたって美しくて迫力満点!
もちろん地元の人々の足にもなっていますし、こんな風に列車に乗りながら風景を堪能できるのも100年前に汗を流して鉄道を作ってくださった人々のおかげですね。
旅のつづきは
30日(土) 夜9時 放送
TBS「日立 世界ふしぎ発見!」(スイス篇)にてご覧いただけます。

世界を魅了した山岳リゾート
スイスアルプス100年の記憶
2008/08/30(土)21:00〜 皆様ぜひご覧下さい
↓ ↓ ↓
日立世界ふしぎ発見!第1067回

bernina

ベルニナ鉄道は、日本の箱根登山鉄道と姉妹鉄道です。

ジョヴァンニ・セガンティーニ

Giovanni Segantini

イタリア出身でありながら、スイスに拠点を置きアルプスを描き続けた画家ジョヴァンニ・セガンティーニ。
スイスのサンモリッツにあるセガンティーニ美術館でオリジナルを拝見しましたが、何しろ絵が放つ光と、細かい描き方に圧倒されます。
特に巨大なキャンバスに描かれた三部作「生」、「自然」、「死」が展示されている部屋に足を踏み入れると、息をのみ言葉を失ってしまうほどの衝撃を受けました。おもわず、絵の中の光に手を合わせて拝みたくなってしまうほど。
まるで自分が絵の一部になりその光を浴びているような感覚にも陥りました。
そして彼が晩年を過ごしたという山の頂にある小屋を私も実際に目指しました。
山頂に辿りついた頃はもう日没間近。
あたり一面真っ白なアルプスの山並みで、沈む夕日がその雪山をロゼに染めていくのです。紫の空にぽっかり浮いた丸くて白い月。眼下には家々があかりを燈し始めきらきらと光るサンモリッツの町。
山頂で目にしたものはこれまでにないほどロマンティックで神秘的な光景でした。
そこに流れていた静粛さ、澄み渡った空気、変わることのない穏やかな山並みは魂まで洗われていくような時間。
セガンティーニがアルプスの山々を愛したのも、ここに来て少しだけわかる気がしました。

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ジョギング in St.Moritz

湿気は少なく、まるでシャンパンの泡が弾けるような爽快感。スイス・サンモリッツの気候は「シャンパン気候」。
サンモリッツ湖畔で撮影スタッフは高地トレーニング中の野口みずき選手に遭遇!?
私も湖畔を走ってみました。
美しいアルプスと緑の森に囲まれ、本当に空気がさらさらとおいしくて、おもわず走りたくなってしまう場所です。
jogging