Tiny Tiny Volkswagen
メキシコシティーのど真ん中で何やら細か〜い作業をしている男性。
彼のそばにはふしぎな小瓶がいっぱい。
何が入っているのだろう?
近づいて見てみるとどうやら色とりどりの粘土のようなもので作った小さな小さな作品を
これまた小さな瓶に納めている。
「15分あればできるよ。何がいい?何でも作るよ。」
「本当に何でも作れますか? えっと,,,じゃあ、緑色のワーゲンを作って下さい。」
「OK! どんなの?あ〜ちょうど通りかかった ああいうの?それともold one?」
「旧型。あ、今通りかかった、あれです、あれ。作れますか?本当に?」
「Sure. まかせて。」
と言い、迷うこと無くコネコネ練り始め「ところで、どうしてワーゲンなの?」とお兄さん。
「一昔前は、メキシコに来ると可愛らしい緑色のワーゲンのタクシーが沢山走っていたけれど、今はあまり見かけないですよね。」
「ふむふむ、あ〜、確かに以前はいっぱい走っとった。近頃じゃとんと見かけんな。」と、ずっと隣に腰掛けている地元のおじいさんが相づちを打つ。
「じゃあ、TAXIのロゴも必要だね」
「Sí. おねがいします。。。粘土作りは誰かに教わったんですか?」
「ぼくは小さい頃からこういう作業が好きだったんだ。学校の教室でもやっていた。誰からも教わっていないよ。ねぇ、ところでいつ日本に帰るの?」
「Tomorrow (明日)。」
「wow. じゃあ、あなたはラッキーだね。僕はいつもここに居るわけじゃないんだ。あちこち違う場所で作ってる。
もう一度会えますか?と尋ねられても大抵は会えないからね。」
と、お喋りをしているあいだに出来上がった、ちっちゃな ちっちゃなグリーンのVolkswagen!
わぁぁぁーーーーーーーー。
またまた増えた 世界に一つの 私の”お気に入り”。 Gracias!