12月 10 2009

ブラボーおばさん

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何を隠そう私の母親はブラボーおばさん。
すばらしい舞台を観てフィナーレがおとずれると真っ先に「ブラヴぉぉーーー!!」と立ち上がり演者に賛辞を送るのである。
これは母に限ったことではなく、父親も同じ。
私が幼稚園児だったころ、学芸会でのできごと・・・
舞台に登場して台詞を言おうとした私に向かって父はおもいっきりこう叫んだ・・・

「よっ! 三佳ちゃん!! にっぽんいち!!!」

その声援が耳に入った瞬間、私は顔を真っ赤にして舞台のど真ん中で固まってしまった。
そして、いっしょうけんめい次の台詞をしゃべろうとした愛しい記憶がある。

良く言えば明るくノリのいい両親であるが、悪く言えば「でしゃばり」と思い
我が家のブラヴォーとスタンディングオベーションを恥じていた。
その反動かどうかはわからないが、私はとても引っ込み思案で、恥ずかしがりやで、緊張しまくりのおとなしいこだった。
それがどうしてまた、この道に?って、私も疑問ではあるが
ただ、度胸はよかった(ような気がする)。

で、話は現代に戻るが
マイケル・ジャクソン「THIS IS IT」を観に行ったときも
ウチの家族はもちろん手拍子ノリノリである。
そして、エンドロールが終わると
「センキューーー、マイケーーール!!!」

と、叫んだかどうかはご想像にお任せしますが、

しかし、今ではブラヴォーとスタンディングオベーションを尊敬している私。
母がとなりで立ち上がれば、私も一緒に立ち上がる。
モグラたたきにあおうものなら、すかさず私と母がたたかれるほど周りはだれも立ち上がらないのがオチだけど・・・。

そう、日本人はだれも立ち上がらないのだ。
なぜ?なぜ?

調べてみると -評価していない訳ではなく、立ち上がった際、他者に迷惑を掛けない様に気遣った日本特有の行為- とあるではないか。

でもね、やっぱり感動したら立ち上がりたくなるし、「サンキュー、マイケ~ル!」と叫びたくもなるよね。
エールを送る方も、送られる方も気持ちがいいではないか。

幼少時代には恥じていた「よっ! 三佳ちゃん!! にっぽんいち!!!」は
これからどこかで私をささえてくれるのかもしれない。